2019-12-25
納棺品・副葬品 これって納められるの??
その疑問にお答えします
棺の中に、故人の好きだったものを副葬品としてお納めしたいと思われる方はたくさんいらっしゃいます。
しかし、入れられるもの・入れられないものの判断は難しいもの。
そこで今回は、遺族様からよく質問される内容をもとに、納棺品・副葬品についてご紹介させて頂きます。
迷信や宗教的観点・道徳的観点から判断が必要なもの
存命中の方が写っている写真
友引と同じ感覚で、存命中の人が写っている写真を納棺すると、あの世に引いてしまうという迷信があります。
気分を害される方もいらっしゃいますので、親戚や友人が写っている場合は、本人に確認されるのが無難です。
生前に飲まれていた薬
生まれ変わった時も同じ薬を飲まないといけなくなるという迷信があります。
革製品
革製品はいわゆる仏教の観点でいうと畜生にあたります。
人間と畜生の世界は全く違うものとする教えから、一緒に納めない方が良いという考え。
お金
お金は価値のあるものであり、無駄にしてはいけないという教えがあります。
※ご紹介させていただいたものは、あくまで迷信や言われでありますので
最終的な判断は、ご遺族で相談して決めて頂くとよいでしょう。
絶対に入れる事のできないもの
不燃物
不燃物は燃え残るため、お入れすることはできません。
小さなものであれば、納さめる事もできますので、一度葬儀社にご相談下さい。
電池の入っているもの
時計、補聴器、電池入りのぬいぐるみ等、お入れすることはできません。
火葬中、爆発を起こし、火葬場の職員が失明する恐れがありますので、必ず避けて下さい。
まとめ
好きだったものは、すべて入れてあげたいというご遺族のお気持ちも十分 理解できますので、判断する葬儀社も断ることが、心苦しい時もございます。
なぜ、入れる事ができないのか、少しでもご理解いただければ幸いです。
可燃物は基本的にはお入れすることが可能ですので、故人が好きだった食べ物や 飲み物(缶やペットボトルは移し替えて入れること可)を用意されるのも良いでしょう。
また、「生前中には素直に思ったことを伝えられなかった」「まだ伝えたい事がたくさんあった」とお考えの方は、その想いを手紙や寄せ書きに残し、ご納棺頂くのも良いと思います。
葬儀は一度のことでありますので、後悔や思い残しのないよう、お見送りされる事を念願し、締めくくりとさせていただきます。
カテゴリ:葬儀の豆知識